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「相続登記が未了でも不動産売却は可能か?」/気になる不動産売却の疑問3選【実例をもとにご紹介します】
おウチネットみのお池田店の清水です。
しみずの「ず」から、あだ名は「ずぅさん」でとおっていますので、ぜひ覚えてください(2回目)
さて、そんな私ずぅが今回ご紹介するのは
「不動産売却のよくある疑問その2」
です。
かよちゃん↑も実のところ気になっているわけです。
もちろん、挙げだすとキリがありませんが売却をチラっとでも意識した方は
どこかで思い浮かべたことのある内容だと思います。
そんな「ほんとのところ、どうなのか?」という疑問を実際の案件をもとにご紹介していくこのずぅさんシリーズですが、
第2回目の内容は・・・
「相続登記未完了」でも売却は可能なのか??
です。
→結論、ケースバイケース、です。
少し投げやりな回答にも聞こえるかもしれませんが、実際のところは「不可」でも「可」でもなくその時の状況によって大きく左右されます。
令和6年4月1日から、相続登記の申請が義務化されました。※今回はその内容を深堀はせずにいきます
義務化の流れを受け、大前提は「相続登記完了」の状態でお取引に入ることがのぞましいです。
相続登記限らず、所有者が誰か明確でなければお取引自体も成立しません。
とはいえ、「相続」という言葉が絡むタイミングは恐らく色々と状況が立て込んでいることが多いはずです。
現所有者の意思がはっきりと確認できるのか否か、現所有者が何人か存在しており、全員の所在が把握でき連絡がとれるかどうか。
その時々において、対応も流れも変わってきます。
実際に私が対応させていただいた案件をご紹介します。
箕面市にあるマンション一室の売却を依頼していただきました。
その時、所有者さまはご健在で売却が決まれば次の買主さまへ所有権を移転する、いわば普通の流れで動いておりました。
ところが、年が変わり1月の初め頃に所有者さまの体調が急変してしまい「所有者不在」の状況になってしまいました。
不動産取引のタイミングとは妙なもので、所有者不在の状態になった時に購入希望者が見つかり、物件の取引自体は進むことになったのですが・・・さて、どうしたものかと。
この時、結果的に取引がうまく纏まったポイントが2つありました。
- 所有者の親族間で「遺産分割協議」に時間がかからなかったこと
- 買主さまが「所有権移転の時期」を待ってくれたこと
この2つが揃わなければ、恐らく破断や、ものすごい長期化が予想されました(今思い返すと、本当に感謝しかありません
まず、所有者の親族間で行う「遺産分割協議」ですが、簡単に言えば「この財産、誰がどれだけ持っていくねん」という感じです。
この時、戸籍を調べてみると相続権を持ちうる子の存在が明らかになったり、いつもお世話していたのが妹さんだけどひょっこり帰ってきたお姉さんが茶々を入れたり・・・なんてドラマのようなことになってもおかしくないのです。ですので、一旦今回のテーマに沿って考えると、お取引自体は進めることができても、きっちりと状況を整えておかなければ間違いなく大きなトラブルを引き起こすことになりかねません。
もうひとつ、買主さまが所有権移転の時期を待ってくれた。この点も非常に大きなポイントです。加えて、契約書上の引渡期日を越えてしまうため、引渡期日の延長合意書を用意したわけですがその書類もスムーズに完成していただけたことがポイントです。
基本的には、「新学期ヘ向けてお引越しを考えています」や「転職の為に○○月までには引越したいです」など買主さまには家を手に入れるイメージが存在します。リフォームを考えているとなればなおのこと、所有権移転の時期はとても大切です。
今回、所有者の親族間で「最短」でお話がまとまった+戸籍調査もスムーズに行えたので2か月かからない程度の延長で終える事ができました(それでもやはり2か月ぐらいはかかります)
この実案件は、売主さまも不測の事態が発生して本当に大変な状況だったと感じています。色々とお手続きの案内をお願いしなくてはならなかったのですが、いつも丁寧に受けてくださり感謝でした。
また、買主さまも状況を察してくださり、快く待っていただいたことに感謝です。
売却も購入も、不動産はケースバイケースでひとつとして同じ案件はありません(と、思っています)。
様々な案件からその時の最適解を見つけ出す。
これがおウチネットみのお池田店のポリシーです。
※もしかすると私個人の考えかもしれませんが、それはサテオキ。
【まとめ】
・義務化の流れもあり、相続登記は必須
・取引進行中の出来事は、お互いの歩み寄りが欠かせない
・事前の相談、状況把握は「超」重要
・後手後手になると大きなトラブルの可能性が・・・
第2回は「相続登記が未了でも売却は可能か?」についてお話しました。
次回はまた違った内容をお届けできればとアレコレ考えております。
不動産売却は本当にケースバイケースです。
今回の内容は、調査も多岐にわたり時間がかかることが予想されます。早めに今後の方向性を考えたいなと思ったときは下記ボタンからお気軽にお問合せくださいませ。
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